『エコシステム』バナメイ養殖②
①新設
②休眠中ハウス・土地がある
③他の事業と連携する
④アジアの放棄池の再生
加温設備等の革新・改善により、上記①~④それぞれに対応出来るようなりました。
特に③他事業との連携 は、費用が他事業と折半となりますので、お勧めです(但し、諸条件により変わる場合があります)。
1.持続可能な事業の条件
気候変動やグローバル化・経済環境や技術革新が、商品寿命を短くし、事業の長期継続を難しくし、近頃永続出来る事業は少なくなってきました。
しかし時代がどんなに変わろうが、社会が必要とする事業、社会貢献事業はあるはずで、それが「O2生産」事業であり「化石燃料ゼロ」事業、餌肥料不要の「食糧生産」などでしょう。
エビ「バナメイ」養殖事業は『キャッシュフロー経営魚種』で、かつ、この3点に1つで挑戦できる養殖魚と考えます。
2.従来のバナメイ室内養殖―大規模プラント設備
日本の『バナメイ』室内養殖は、私たち以外に産学官コンソーシアム(21年度農林水産大臣賞受賞)で、600t水槽の育成水槽2基がセットで公表3億円強・年6~8回転、超過密養殖(?あたり589匹。国際的業界目標10kg/?より現状は少ない。)でコスト回収を目指す養殖場(妙高市)が1箇所稼動しています。
海から離れた山の中でも出来る養殖としてTV等で紹介されていますが、立派な設備ですからランニングコストもかかるはずです。
3.エコシステム養殖―建屋不要小割水槽ユニット
私たちは内陸部での養殖も出来ますが、海に拘り、アクア・エコ・ファームでの養殖に拘りたい。
①雪水を活用したエビや温泉水を使ったフグ養殖等、高度の高い水での養殖も、一時期海水を必要としているようです。人工海水や深層水等、海水輸送費等コストがかかり、どうしても内陸ですと割高になります。またエビは海水を使わないと脱皮しませんし、海水で育ったものは美味なのです。 ガソリンを使って海水を運ぶのであれば、私達としては陸上内陸養殖は勧められません。 ②21世紀は淡水争奪の世紀と言う海の養殖種は出来るだけ漁村に任せ、何事であれ少ない淡水の代わりに海水を使う事が、淡水不足時代の要請ではないでしょうか。『海に近いところ』で海洋性気候を浴びたところで粗放養殖に対抗する低コストを実現する漁業が私たちの目標です。 ③漁業再生のために。 今のままでは日本の経済水域保全事業者でもある漁民が20年後いなくなる恐れがあります。更に2048年には「魚もいなくなる」とか、「人口が多く食料を魚介類に依存している発展途上国での漁獲量が減る」「日本の漁獲量40%減」等の科学論文が発表されています。 漁業再生のために、小企業・個人・漁民が参加できる『低投資』で安定した『収益 事業』を実践し、『海と陸』が連携し『豊かな海づくり』『漁業振興』『漁村の活性化』 に陸域の支援・連携が必要であり、少しでも漁民の仕事は漁民に任せたいのです。 |
4.技術概念―自然の力を活用し、コストを下げる
「エコシステム」とは、設備に頼るのではなく、太陽光や風・ミネラルや微生物等、天然資源を重用することで、植物や動物を増殖する人工生態系(ビオトープや田んぼ)のように『食物連鎖』を繰り返す環境を創造し、自然の力を借りて飼育します。海水魚は海水で、淡水魚の多くも自然界では汽水域と言う海水を薄めた水域と関係しています。多くの魚は成長に応じて陸域と海域の境界域に接岸回遊と言う習性がある事が分かってきました。動植物共に海水を薄めて育成する事をもっと追究すべきと考えます。
『微細藻類づくり』から始める養殖を『エコシステム養殖』と称し、海と陸双方の水を追及したい。
5.100億人を養う水圏産業―養殖
陸上に於ける食糧生産はリン酸、カリの資源問題に不安があったりして、多くは望めないとも言われています。水圏産業に期待が集まっております。その期待に答えるのが「エコシステム養殖」と考えます。
現状では、農業生産は陸上の基礎生産の1%、漁業生産は海洋の基礎生産の0.03%です。陸上植物の原材料は、カーボン量にして5,000~6,000億t。これは大気中の二酸化炭素約6,000~8,000億tに近い。一方、農業生産は年間35億7,000万tに対し、漁業生産は年間1億3,300万t。うち養殖による生産は現在のところ年間100万tとされていますので、今後人口が増加し、食糧を増やそうとすると、陸上農業よりも漁業、ことに『養殖』に期待するところが大きい訳です。
※なお、カーボン量は生の重さでなく炭素(C)の重さで表してあります。生重量:炭素量の比は10:1にしてあります。
参考文献 長沼毅 『深層水「湧昇」、海を耕す!』集英社新書 2006 刊
6.必要食糧を賄える養殖
新しい養殖とは、環境汚染防止のため『省エネでの水処理』をしなければならないとして、デンマークでは1994年『かけ流し方式』の養殖を禁止し、循環式に改めるという方針が発表されました。その後、各国競って循環式水槽での養殖法を研究・開発するようになりました。
当然のことですが、
①適正水温を省エネで維持
②水質を安定させ、自己洗浄能力をもつ
③水交換無しで一定期間運転できる
④施設費・運転経費が少ない
といった条件が必要です。いわば工業生産方式の導入と同じです。こうして機械や装置で汚染を防ごうというものです。
しかし、基礎生産である植物生産・光合成ができないと、汚染を防ぐことはできても持続しません。
そこでまず、光合成が出来るミネラルと太陽光豊富な水槽作りが必要ですが、北欧は気候的に厳重管理しないと適正水温を保持することができません。私は、
『日本』にチャンス! と考えます。
7.水槽内で植物増殖はどうする?…最適な育成環境を作る
私達は、完全に解決したわけではありませんが、善玉の植物プランクトン・珪藻の増殖を考慮して水槽を設計し、可視光線を投入し、『光合成』を行い、動植物育成光線と、諸『増殖』資材(栄養)を付設し、「水」を加工し、湧昇流を起こし、酸素の供給に努めます。水中での光合成を促進する雰囲気づくりを通して、
『エコシステム養殖』として追及いたします。20年エコシステムに関わってきた経験からして、特定の優れた発明、新発見の資材を投入する等、新技術により改善するバイオレメディエーション(生物的環境修復)を行うのではなく、先に人工的生態系を創出する、いわば人工的に小さな海を作り、地球の海よりも育成促進出来る海洋性気候の雰囲気を、第一に作ろうと考えます。
いわば欧州におけるタラソテラピーやタラソサンテ・アルゴテラピー療法の動植物版として水槽内をアレンジすると言う事です。第二段として、良い資材があれば使う事になります。ろ過機材はいくらでもありますので、育成水槽の補助として別に設置します。
8.第2段階として隠し味
これは、素材を色々用意しましたので、地元で希釈・加工して養殖以外にも色々使えます。準備したものを(1)~(7)に列記していきます。
(1)乳酸菌生成エキス~人間・動物・植物用健康増進サプリメント
①発酵名人
誰でも簡単に漬物が作れます。生の健康野菜を細かく切って、乳酸菌エキス・海水を振っておくだけで1日で漬物が、発酵エキスが作れます。乳酸菌と遠赤育成光線とマイナスイオンで発酵促進します。
②プロバイオテックス(腸内免疫増強)
海水で2,500~4,000倍に希釈したもので、大腸菌・ブドウ球菌・ビブリオ菌の除去にも使えます。
③鮮度維持・食味増加・外見の向上となります。
④発酵エキスと海水をふりかけて、各種食品残渣に積んでおくだけで堆肥作りにもなります。
(2)光合成増殖ミネラル水
植物の成長を30~40%増殖します。
(3)コンブMIXペースト
魚介類の健康促進添加物。各種加工も可能。人間用健康増進サプリメント・料理用・加工食品添加物として、だし汁・ドレッシング・調味料・ドリンク等に加工して利用できます。うどん・そば・練りもの・漬物・パスタ等々、液状にしますと難にでも添加可能です。
(4)コンブ発酵促進酵素および散気不要微生物資材
コンブ油分解酵素。水槽浄化は1ppm~2ppmで十分です。
(5)飲料水加工用凝集材・漁村鉱山利用
(6)高効率酸素溶解装置
フォームジェットにより純酸素90% 移動式ポータブルタンク型で 処理量12t/h 400w水中ポンプ方式
(7)殺菌
殺菌用として微生物タンパク生成阻害剤・鳥インフルエンザにも対応する防菌・防汚・防腐剤(飲料水)
等々、多種対策品を準備します。
人間・動物・植物・微生物・生き物みんな元気です!
?エ コ シ ス テ ム 養 殖
●海洋性エネルギー(マイナスイオン、遠赤外線・育成光線)が充満する育成健康促 進・??酸化還元環境を作る●可視光線(緑色植物が光合成で利用)を外部から取り込み、遠赤外線・育成光線・マイナスイオンを水槽と温室全体で発生させる ●壁・床・水面・空中での人工的イオン放出により殺菌・消臭・アンモニア分解・吸収する化学・物理ろ過法●省エネ耕水機で流れ・波を作り、水中へ空気・マイナスイオン・育成光線を取り込み、紫外線殺菌・水槽内水均質化●窒素・リン・炭酸ガス等を海藻により吸収し、水槽浄化●光合成・呼吸による酸素供給に伴う湧昇流と、耕水機が作る流れの広がりによる底質改善と、糞尿餌料の水槽内浮揚による食物連鎖とろ過促進●海藻と人工海藻で揺籃場を作り、幼稚魚のストレス改善 ●植物プランクトンと海藻へ、炭酸ガスと底床敷設のシリカ他、多種微量要素を供給 ●水性生物・魚介類の餌の供給 ●炭素繊維製人工海藻による微生物活性化と水質浄化・漁礁効果 ●ろ過装置・ろ過処理代をゼロにする「ろ過床」「壁面ろ過材」での自動的生物ろ過 ●省エネで温水調整と光照射調整 水槽は3面断熱構造 ●撥水性に加工し、床面の糞尿・残餌を微粒気泡エアの水流で回収し、酸素を供給 回収後に外部に設けた補助水槽で凝集・固化―農業用肥料として再利用 ●雨・風・雪の対応型温室設計 ●温室発電による化石燃料ゼロ水産化への挑戦 |
◎本州でも夏場40℃近く温度が上昇する地域が出てきて、場所によっては夏場に冷房が必要になってきました。作業員の健康問題もありますので、エネルギーを使わず対策する事が必要となってきました。