持続可能な「エコシステム」バナメイ養殖の勧め

バナメイエコ養殖概要

以下、概要をご説明します。詳細は関連各ページをご覧ください。

なぜバナメイなの?

成長が早い!年5回転可能 ・・・大型養殖池での実験では、57日間で15g、80日で20gに成長。
高密度養殖が可能 ・・・500尾/㎡の高密度養殖。
増肉率が高い ・・・バナメイ1kgを作るために必要なエサの量は1kg程度。

※ 増肉率・・・飼料と成長率の効率を考えると、バナメイ1:1に対し、ブリ1:7、クロマグロ(養殖)1:11~15。畜産では、牛1:8~

10、ブタ1:3~5、鶏1:2~3など。

人間の食料を作るために『生産される食料よりも多くの食料をエサとして使用する』と言う矛盾に対しての解決策の可能性を持つ。

つまり、バナメイは食糧危機を救う持続性タンパク質となり得る。

エビの将来性・事業性は?

日本国内のエビの海外からの輸入額は年間23億ドル(2011年、農林水産省水産貿易統計より)。

中国や東南アジアの経済成長により、各国のエビ消費量が増大。欧米の健康志向に基づく水産物の消費増大。

競争激化と輸入価格の高騰により、日本が“買い負け”、エビの不足が始まっている。

養殖モノの輸送距離が延び、温暖化対策としても、食料問題の視点からも地産地消・国内生産が望まれる。

 

小割水槽方式の特長は?

水槽を100㎡の小割にする事によって、以下のメリットが生まれる。

生存率向上 生存率90%目安。1cmまで成長した稚エビから養殖を始める事で、
病気になりにくく、生存率・回転率が高まる。
計画的生産 放流時期を1槽毎にずらすことにより、通年出荷が可能。キャッシュフローの改善。
計画的経営 水槽を1槽ずつ増築することが可能。計画的に増産できる。
リスク分散 小割にすることで、仮に何か問題が発生した場合にも各水槽での対処が可能。
完全陸上管理 完全陸上管理型養殖で完全有機栽培・トレーサビリティを実現。
水質管理の効率化  1槽毎の水槽管理の方が、大規模水槽よりも管理し易く低コスト。アンモニア等の小食槽内処理を行う。アンモニア濃度を下げないと成長率に大きな影響がある

 

なんで500尾/㎡?
台湾 (弊社小割水槽方式の輸入元) 500尾/㎡
東南アジア・アメリカ本土などの素掘り粗放池 50~100尾/㎡
Hawaii Pacific University Oceanic Institute の研究 800尾/㎡

※世界的に800尾/㎡以上の実績も、生存率が60%台程度に激減。それ以下の場合、600尾までの生存率は概ね90%程度で大差はない。

したがって、全世界的に500尾/㎡は効率的かつ信頼性・安全性のある数字と考えられる。

年5回転の根拠は?

マレーシアでの実測成長率―当社理論・指導による養殖池での測定で、57日15g、80日20g 通常よりも1ヶ月程度短縮。

マレーシアサラワク州ミリでのバナメイ養殖池酸素供給実験データ

無病証明付の稚エビを1cmまで育てた状態で購入、養殖池に放流。15g出荷であれば、理論上は年10回出荷可能。

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輪島市廃校での実証実験の様子

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CIMG0173プール

 

生存率90%のための施策・根拠

腐植物+シリカ 微生物活性素材・免疫強化・ブラックタイガーで生存率40%程度から98%に向上
酸素供給 実験の結果、マイクロ(ナノ)バブルでは酸素溶存率は実際には増えないため、特殊な酸素供給法を採用。酸素供給方法の変更により、酸素供給と同時に硝化・アンモニアの低減も行う。
日光 日光を取り入れた養殖で、殻も丈夫に。殻が柔らかいエビは脱皮が上手くできず致死率UPする。
日光を取り入れてより健康なエビに。もちろん健康なエビの方が、食料としても健康的。
耕水機 耕水機で流水を作り出す。安価なランニングコストで波を起こし、より健康なエビに。槽内水質均質化も同時に行う。
槽内直接加温 革新的技術・水槽内直接加温で安定した水温調整を可能に。
移放不要 成長度合いによりエビを他の池に移放する必要がないため、エビへのストレスを大幅に軽減。

他、各種設備・技術を複合的に活用して、エビへのストレス低減・健康維持を実現。

腐植物+シリカの特長
槽内での水質浄化・汚物の吸着分解
微生物の活性化
エビへの栄養補給・免疫力強化

 

水質管理

炭素繊維  水活性化・水質浄化・槽内有用微生物活性化
海藻栽培  植物ろ過・酸素供給
酸素供給  特殊酸素供給法により、硝化・アンモニアを低減
耕水機  槽内水質均質化
腐植物+シリカ  天然の免疫強化・複合有機物質により生存率向上。
対照実験では、ブラックタイガーの歩留り40%前後→98%に向上(3ヶ月)の実績。
水槽直接加温・保温  最適水温の維持を低コストで行う。省エネヒーター・大小バイオマスボイラー・ソーラー等の複合利用でランニングコスト低減+温暖化対策にも対応。

ほか多種水質管理のための技術・設備を活用。

経験がなくて不安。大丈夫?

経験豊富な養殖指導者のご紹介等を弊社で行う事が可能。生物ろ過としても有効な海藻栽培も同時に指導が可能。